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ザ・ノンフィクション「切なさに生きて…2丁目」切なくはないけど見入ってしまった

にゃん吉です。

録画していたザ・ノンフィクションを見ましたので感想です。
今回は、新宿二丁目のゲイバーを焦点に、そこで生きていくお店の方々の話でした。
タイトルは「切なさに生きて…2丁目」です。 

 

タイトルを見る限り、悲しみのある回なのかなと覚悟をしてみましたけど、そういうのではなかったです。
だけど、中身は非常に興味深いものでした。
決して見ることの出来ないオカマバーの裏側とそこで生きる人々のドキュメントだったからです。

 

コンチママの上京

取材の対象となったのは、新宿二丁目の老舗「白い部屋」
ここは今一番古いニューハーフクラブなんだとか。


ショーパブなのかな、と思って「白い部屋」を調べたら、ニューハーフクラブとありました。
お店の形態用語は今一つわかりませんのでさらっと調べてみました。
パブは酒場、クラブは高級飲食店ということらしいです。
さらっと調べなので、鵜呑みには出来ませんけど。


今回のメインであるコンチママ
コンチママ(近藤民男さん)は1948年生まれの70歳でした。
大阪出身で両親は離婚、母親の手一つで育てられたんだそうです。


自身がゲイであることに気づき、地元大阪を離れたのが18歳の時。
1966年です。
コンチママも言ってましけど、当時は家族にカミングアウトを出来る時代ではなかったため、ゲイとして生きるために東京にやってきました。


現在でもカミングアウト出来ずに苦しんでいる人はいるでしょうが、コンチママの時代はより辛いですよね。
以前、美輪明宏さんがなにかの番組で、同性愛で苦しんだ友人の自殺という悲しい話を聞いたことがありました。
そういう世間の目が厳しい時代です。


20歳でこの「白い部屋」を立ち上げたんだとか。
当時の新宿二丁目は格安で借りれたそうです。
8軒ほどあったニューハーフのお店も今では「白い部屋」だけが生き残っています。


浮き沈みの多い中、よくお店を切り盛りしていますよね。
コンチママの手腕も気になるところでした。

 

「白い部屋」のキャストの突然死

2年前にお店のキャスト(従業員)の梨花さんが、旅行先で亡くなりました。
まだ58歳という若さです。
「白い部屋」で初めて従業員が亡くなるという出来事になり、コンチママやお店の方々は深い悲しみと傷を負いました。
身近な方の訃報は精神的に辛いですが、それでも「白い部屋」ではお客様のために憩いの場の提供を続けます。


またその1年以上経って、明美さんも突然この世を去りました。
まだ62歳でした。


梨花さんと仲が良かったかんたさんは、梨花さん生前の頃に合い鍵を持たされていました。
なにかあった時(死のこと)のためと言ってました。
梨花さんは自身がゲイということを家族にカミングアウトできませんでした。
そのため、女装道具や衣装とかゲイに関する家族に見られたくないものを処分して欲しい、という願いからでした。


「白い部屋」は温かいですね。
遺品の整理をして欲しいと約束し合っている人がいるんだとか。
孤独死が問題となる現代では、こういう繋がりは大事なのかもしれません。

 

未来さん、20歳で店を持つ

もう一人クローズアップされていたのが、未来さん(滝沢未来さん)
まだ20歳。


「白い部屋」を辞めて、自分の店「MIXTURE(ミクスチャー)」を開店しました。
ニューハーフバーです。


20歳か21歳くらいで歌舞伎町でお店をオープンさせてますけど、資金はどうしたんでしょう?
こういうのが一番気になります(笑)。
「白い部屋」で働いていた時は、自宅から通っていたと言ってましたから、働いたお金を地道に貯めたのかな?
それとも、親御さんが資金援助しているんでしょうか?


開店資金ってまとまったお金が必要ですから、とても興味がありました。
語られてなかったのが残念です。
バーの備品交渉の場面はありましたけど、知りたかったのはそこじゃない(笑)。


「白い部屋」の頃の映像はキュートで可愛かったですけど、「MIXTURE(ミクスチャー)」では若いママとして貫禄もありました。

 

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性転換へのコンチママの考え

コンチママは性転換手術についても語ってました。


現在「白い部屋」では、半数のキャストの方が豊胸の手術をされているそうです。
コンチママとしては、反対したいところですが、時代の流れから止めることは出来なんだとか。
昔は「手術をしたらクビ」と言っていたそうです。


それでも、胸の手術はいいとしても、下の手術だけはさせたくない、と強く主張されてました。


「女の子になりたい」という気持ちは尊重しても、下だけはやらせたくないというコンチママ。
その子たちの将来がわかるからという理由でした。


この辺りはよくわからなかったので、ちょっと調べてみました。
手術は単なる外科的なものであって、それによって女の子になるわけではないということです。
一般的に、女性と男性はすでに見た目や仕草、声などによって認識されます。
同時に性転換された女性も元男性だと認識されてしまうのは、声や骨格、体格などからの判断からです。
確かに、声って重要ですよね。


また術後の体調の変化がかなりあり、生活をするのも大変になる場合もあるんだそうです。
健康面でも不安があるわけです。


男性であった時とのギャップが精神を蝕んでいって、精神状態が不安定になり不幸になってしまう。


たぶんコンチママはそういう方を今までも見てきたでしょうし、知り合いにもいらしたと思います。
だから言葉の重みが違いました。


ノンフィクションでは3分もない場面でしたけど、非常に心に引っ掛かる部分でした。

 

期待したのとは違ったけど興味深かった回

今回のタイトル「切なさに生きて…2丁目」がすでに悲しみや哀愁がありそうで、ウルウルくる回なのかと思いきや、そういうのではなかったです。
ゲイであることがすでに一般の男女とは違った心の悩みや痛みを抱えているという点が、切ないに続くのかなと感じました。


コンチママの願いである「白い部屋」が代々続くといいな。

 

 

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