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ザ・ノンフィクション「その後の母の涙と罪と罰」誰しも生きるのは大変!信じてくれる人の大切さ

にゃん吉です。


楽しみにしていた『ザ・ノンフィクション』を見ました。
今回は、1年近く前に放送された回の続編だったので、非常に興味がありました。

 

 

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James ChanによるPixabayからの画像

 

 

前回のタイトルは「母の涙と罪と罰」です。

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遊佐学さんという元ヤクザで、更生した方の話でした。


今回はそこに登場していた、タカシさんという方にスポットを当てた回だったのです。その感想です。

 


▽目次です▽

 

前回登場したタカシさんがメインの回

私がなぜ興味を持っていたのかと言うと、タカシさんという学さんと同様に元ヤクザから更生しようとしていた人なんですが、前回途中から不穏な空気というか、雰囲気のままで終わってしまっていたのです。


タカシさんって、結局どうなっちゃったんだろう。。。


更生できた学さんの感動の話の中で、ひっそりと影を潜めていくような感じだったのです。
続編があるのかどうかはわからなかったので、絶対に観ないとと思いました。

 

衝撃のオープニング!タカシさんは逮捕されていた!!

もうビックリとはこのこと!
タカシさんは2018年11月に覚醒剤使用で逮捕された、というのです!


逮捕?


唖然としましたけど、前回の放送でもちょっと危ない感じの男性だったんですよね。
顔出しをしていないので表情はわかりませんけど、精神的に子供っぽいというか、フワフワしているというか。
そのため、驚きはしましたけど、何となく「そうなんだ…」という感じはしました。

 

タカシさんの考えにゾッとした瞬間

前回同様に、舞台は元ヤクザで更生をして牧師になった、進藤龍也さんが登場しました。
過去に3度服役していたという進藤さんは、こう言います。
「社会復帰が厳しい」と。


タカシさんは17歳で岩手から上京し、しばらくはホストで生活をしていました。その後、ヤクザに誘われてその道に入ってしまいます。


この時の回想を話すタカシさんの言葉がゾッとしました。
「俺も気合い入ってたから、人でも殺して何年か刑務所に入れば、偉くなれるし。それで行ってみよう」


人でも殺して。


こんな怖ろしい言葉が平然と出てしまうのに、違和感を覚えました。この後にもっとフォローするような言葉を言うのかと思えば、覚醒剤などの薬物売買の話をされてました。
学さんや進藤牧師とは、明らかに話のトーンというか、空気感が違うのです。
学さんは本当に後悔していたという思いが伝わりましたが、タカシさんの場合はどこか絵空事というか。


元ヤクザであることで差別を受けるけれど、自分はそんなダメなやつではなく、ちょっと心が弱いだけと言います。


自分への妙な肯定感というか。
自分自身が犯してきたことを、きちんと反省しているのかが感じられませんでした。


それは番組が進むにつれて、さらに強く感じることになります。

 

愛情を知らずに育ったという…

タカシさんの両親は小学生の時に離婚し、それから母親とは会っていないとのことでした。
祖父母に育てられるも、ちゃんとした愛情を受けずに育ったようです。


しかも驚いたことに、ホスト時代に女性と結婚をし子どもが生まれたとのこと。
子どもが3歳の時に離婚。
今でもその子どもに会いたくなるけど、それは叶わないというようなことを言ってました。


ここでもなんだかモヤモヤしてしまうのです。


愛情を知らずに育ったのであれば、温かい家庭を作れるように努力すべきですし、寂しい気持ちがあるのであれば大切にしなければならなかったことなのではないでしょうか。


もちろん簡単なことではないです。それでも痛みを分かっている人だからこそ、出来ることもあるはずだと信じたいです。


そして、人の道を外してしまうんですよね。どのタイミングかはわかりませんけど。

 

せっかく仕事に就けたのに長続きせず

元ヤクザというだけで女性との付き合いもままならず、仕事もなかなか決まらない中、ようやく就職先が決まります。
それは介護施設でした。元ヤクザという身の上も承知の上で雇ってくれたのです。
通勤には往復4時間もかかると言ってました。


最初は一生懸命働いていたのに、3ヵ月後には無断欠勤をし、ついには1度も復帰せずクビとなりました。
この頃、進藤牧師や進藤牧師のお母さんがとても心配して連絡を取ろうとしても、連絡が取れない状況が続きます。


ようやく進藤牧師のお母さんと対面したタカシさんは、自暴自棄な感じになってました。
その後、うつ病を発症し、生活保護を受けるようになります。


なんだろう。
この絵に描いたような自堕落ぶりは。


うつ病に関しては気の毒ではあるんですけど、やはりちょっと弱いのかなと感じてしまいました。

 

ついには覚醒剤で逮捕!

その後、タカシさんは渋谷センター街で職務質問を受けて、尿検査の結果、陽性反応が出たため現行犯逮捕されました。


こんなに後味の悪い結末ってありますか?
ダメな人はダメのまま。


なぜ仕事が嫌になったのかは番組ではわかりませんでした。
タカシさんなりの気持ちも、もちろんあるでしょう。


今まで甘えた生活をしてきて、好き勝手に生きてきたわけで。地道に働くということがどんなに大変か。それは想像以上のものだったんだと思います。


教会で歌を歌って、みんなでわいわい賑やかに過ごしていた日が1番楽しかったというタカシさん。
そりゃ好きなことをして、好きな人とだけ関わっているのですから、楽しいでしょう。
でも社会に出るということは、そこから一歩踏み出さないといけないのです。

 

しかも、元ヤクザというマイナスからの一歩。そりゃ生半可な気持ちでは、立ち直るのは難しいでしょう。この道を選んだのは、タカシさんです。

 


人間誰しも辛いことはたくさんあります。
大小違えど、悩みのない人なんていないのです。なんとかそれを乗り越えながら生きていかなければなりません。


タカシさんには、その部分の理解が欠けているように感じました。

 

信じている人を裏切ってはいけない

救いは周りに支えてくれる人がいることでした。

 

進藤牧師は言ってました。
「社会復帰するってことは逆風で、その逆風に立ち向かっていく。力や精神力、その先にある希望や夢へと。逆風にはみんな耐えられない。人間関係結ぶのもすごく難しかったりする。早い遅いと個人差があるかもしれない。でも、いつかは彼が本当に誠実に生きていくと、志すと信じている


罪を犯した人間の社会復帰の辛さを、実体験があるからこそわかってあげられるのです。


また学さんもタカシさんを支えてくれてます。学さんも「あまり甘く考えない方がいい。なんとかなると思って、また悪いことをするんだから」とタカシさんの甘さを指摘してくれてました。

 


本当にありがたいことだと思います。
こういう人こそ大事にしないと!
孤独を感じるタカシさんに、こんなにも寄り添ってくれているわけですから、もう2度と裏切らないようにしないといけません。

 

どう生きるか、決めるのは彼自身

最後のナレーションが重かったです。
「それでも人生は続いていく。どう生きるか、決めるのは彼自身だ」


そのとおりです。
そして、心配してくれている人がいることは、絶対忘れてはいけないと思う。その人たちをこれ以上悲しませないように、もっと大人にならないといけないのでしょう。
この方たちが1番の宝物であることに、早く気がついて欲しいです。


今でも生活保護を受けているのであれば、せめて禁煙して欲しいかな。そういう意志の強さも大事だと思います。

 

非常に辛い回でしたけど、観れてよかったです。
生きていくのは、本当に大変なのです。でも、小さくても喜びがあるということは大切なのだなぁ、と感じました。

 

 

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