にゃん吉です。
連日世間の関心を集めている海賊版サイトのお話です。
Twitterでもつぶやきましたが、ねとらぼさんがまたまた攻めの記事を更新されてました。
ヤフーニュースでも取り上げられてましたので、ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。
まだの方がいらしたら、ねとらぼさんちの渾身の記事はこちらです。
すごく読みごたえがあり、広告業界の裏の面が明らかになっている感じです。
いつものちょっと笑える感じの記事とは全然違って、本家本元のITmediaさんちかと思うほどです。
その記事の中ですごく気になった箇所がありました。
月間15億PVの漫画村の収入が「月たった数万円」!
これ本当ですか?
億のPVを誇る違法の海賊版サイトの月額の収入が、たったの数万円というのです!
てっきり、1000万円以上は稼いでいるものだと思ってました。
前の記事でも、そのように推測してましたし。
漫画村の報酬は、アドセンスのようにクリックだけで単価を得られるのではなく、アフィリエイト式の成果型報酬だったとのこと。
広告へのアクセスは月に数万件で、成果は50件程度。
こんなに成果率が低いなんてことあるんですね。
購入が1%にも満たないなんて。。。
これだけアクセスがあっても成果がないというのが、正直驚きました。
考えられる理由としては、以下の3つでしょうか。
①客層と広告のマッチングがダメだったのか。
②よっぽど高額の商品だったのか。
③それとも、支払い能力のない若い層だったのか。
たぶん、全部が合わさったダメダメなサイトだったということなんでしょう。
アクセス神話が崩壊になった瞬間です!
アフィリエイトの成果がなかったことをサクッと検証
①については、マッチングしようにも、後ろめたい違法サイトですから合う広告が貼られるのは難しいです。
本来であれば、マンガに直結したもの、マンガ本そのものとか、グッズとか、同じ出版社のものとか、そういうものでしたら興味もある上、流れで購入する方もいるでしょう。
海賊版では、サイトと商品とのマッチングはほとんどされてなかったんでしょうね。
アダルト系みたいですし。
②アダルト系ですと、高額な商品ありそうです。
リーズナブルな価格のもあるのでしょう。
そもそも広告を見れてないので何とも言えませんけど。
ねとらぼさんの記事では、例として滋養強壮剤をあげてましたけどw(あくまでもたとえでしたので、実際にはどういう商品かわかりません。)
③海賊版サイトの利用者は中高生や若年層が多いらしいです。
そうなると当然お小遣いの範囲が決められてますし、だからこそ無料に飛びついてしまうのかな。
あとは収入の少ない方とか。
そうであれば、商品を買う人いませんもんね。
全部当てはまるのでしょうけど、一番の理由は、③なのかな、という気がしてます。
商品を購入出来る層ではなかった、ということですね。
なんか海賊版サイトには、お似合いっぽい結末ですけど。
たった数万円のために違法行為である海賊版サイトを運営
でも、たった数万円のために違法行為をしてたのだとしたら、本末転倒のような気がします。
漫画村だけではなく、複数のサイトを運営しているのでしょうけど、一人10サイト程度掛け持ちして50万円くらい稼げていたらいい、という考えだったのでしょうかね。
どのくらいの手間がかかっているのか想像出来ないんですけど、漫画や動画のアップは自動化ではないですよね?
労力と金額が合わないですし、そもそもほぼ犯罪のような違法行為に手を染めるなんて、普通の神経では考えられないです。
一度手を染めてしまったら止まらなかった、という心理なのかな。
お金は人の心をおかしくしてしまいますもんね。
世論が広告代理店を動かし、サイトブロッキングの話はナシの方向で
今回の海賊版サイトの問題では、広告代理店や広告主にも厳しい目を向けられ始めました。
ひろゆきさんのように影響力のある方が発言したのもあるでしょうし、ねとらぼさんのように取材をして世に広めているのもあるでしょう。
もちろん他の大手新聞社やネットニュースも取り上げてます。
日本の大事な文化であるマンガやアニメを守りたいファンが一体化して、撲滅に向かっている感じがします。
ゼロになることは難しいかもしれませんが、1000件以上もはびこっている海賊版サイトが限りなく少なくなっていくような気運です。
サイトの収入源(資金源)を断つということが、これだけ有効だということですね。
それと、サイトブロッキングという怖い方向に行かなくてよかった、とも思ってます。
しつこいようですけど、サイトブロッキングを安易に出来てしまうのは、もはや言論の自由の日本じゃなくなってしまいますから。
これこそ一度行われてしまうと、一つの例となってしまい、その後も続きかねません。
考えると本当に怖いです。
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