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クレイジージャーニー 須賀川拓 アフガニスタンのタリバン政権による臓器売買の実態と麻薬取り締まり

 

にゃん吉です。


2024年3月25日放送の『クレイジージャーニー』の回は、戦場ジャーナリストの須賀川拓さんでした。

 

今回は須賀川拓さん×丸山ゴンザレスさんの危険地帯ジャーナリストの回
ここでは須賀川拓さんのジャーニーを取り上げます。

 

須賀川さんはクレイジージャーニーではおなじみとなったTBS戦場特派員でジャーナリスト。

 

前回の須賀川さんの登場は2023年10月30日放送回でした。
ハマスvsイスラエルが勃発した後の取材で、かなり緊迫感もあり悲しみが伝わる回。
今でもかなり鮮明に覚えています。

 

▽目次です▽

 

須賀川さんとゴンザレスさんの取材対象に関する考え方の違い

◆須賀川さんの考え

  • 紛争地帯や中東に行く須賀川さんでも南米には行きたくない
  • 須賀川さん曰く中東は宗教が絡んだテロリストは思想絡みの犯罪⇒取材がしやすい。⇒思想に同調しなくても理解はできる。
  • 一方で南米の人はお金がすべて⇒命の価値が全然違う。
  • ゴンザレスさんに取材を一緒に行こうと誘われるが行かない。

 

◆ゴンザレスさんの考え

  • ゴンザレスさんは須賀川さんとは逆の考えで、思想が絡まずビジネスだからはかりやすい。

 

須賀川さんが興味を持つタリバン政権

  1. 2021年にアメリカ軍が撤退。⇒情勢が変化。⇒イスラム武装勢力タリバンが政権奪取。
  2. タリバン:イスラムの教えを極めて厳しく、独自の解釈を交えて住民たちをコントロール。
  3. タリバン政権下:窃盗の処刑⇒手足切断、不貞行為⇒鞭打ち、女性は教育の権利剥奪&働く場所も制限
  4. 人権が著しく侵害されている可能性がある。⇒特に女性。中学生以上が制限。
  5. 女性のためのカリキュラムがない。⇒男女別は絶対。先生も分かれる。教科書も違う。
  6. マネキンも顔を隠すため、ゴミ袋をかぶされている。
  7. イスラムの女性はヒジャブという黒い布を全身にまとっているが、その下はオシャレをしている。
  8. ゴンザレスさんのイスラム女性のイメージは「下着がすごく派手」

 

アフガニスタンの麻薬事情

  1. アフガニスタンの貧困層が酷い状況。
  2. 2年前の2021年8月にも取材をし、麻薬依存症の人が集まり悪臭漂う「地獄の橋」の映像が強烈だった⇒それがどのように変化してるか?
  3. 2年前の「地獄の橋」には数千人の薬物中毒者が集まっていた。
  4. 現在の橋には誰も人がいない。むせかえるような臭いもなくなっていた。⇒汚水の臭いだけ。死臭や腐敗臭はしなくなった。


ビックリするほど綺麗になってました。

2021年の8月の時の映像は目も痛くなるほどの刺激臭と須賀川さんが表現してましたし、臭いも吐き気がするほどの嗅いだことのない臭いと言ってました。
死体も汚物もある状態でしたから。

 

タリバン兵の麻薬中毒者の取り締まり方

  1. カブール北部の小高い丘に麻薬中毒者が集まって来る。
  2. 山肌に穴を掘ってビニールシートを張って屋根替わり。⇒それが住居になっている⇒究極の貧困。
  3. タリバン兵は薬物中毒者の疑いがある者を鞭で打つ。⇒老人でも容赦なし。⇒今回はジャーナリストが取材しているからまだマシで、本来はもっと酷い。⇒タリバン兵にとっては穏便な取り調べ。
  4. 薬物はイスラムの教えでは絶対にタブー!⇒タリバンでは絶対にダメ⇒薬物中毒者は一斉に摘発。
  5. 須賀川さんはタリバン兵は薬物の検査をしていないと気づく。⇒中毒者の目を見て判断⇒中毒者は目が泳ぐ。⇒目が泳いでいたら片っ端から捕まえる。
  6. 街中でもタリバン兵が麻薬中毒者だと思った場合、検査などせず断定して身柄拘束。
  7. 麻薬中毒者じゃないと叫ぼうがバスに連れ込まれる。
  8. 今度は女性に拳銃を向けるタリバン兵。⇒全然麻薬中毒者に見えないのに連行。
  9. タリバン兵に目を付けられるとバスに乗せられ、強引に施設へ連行される。
  10. 麻薬中毒者と断定された人々は病院へ⇒病院とは名ばかりの収容所。
  11. アビセンナ薬物治療病院では治療は行われず、まさに収容所状態。
  12. タリバン政権には貧困と薬物を解決策がない。


とにかく怪しければ連行してタリバン兵の成果をあげるだけ、ということでしょうか。
人を人とは思っていないからこそのすごい仕打ちでした。
カメラが入っているから全然マシというのも怖かった。
まさに大きすぎる人権問題なのですが、タリバン政権ではどうにもならないという。

 

貧困ビジネス 臓器売買

  1. かつては悪臭漂う地獄の橋は見た目は綺麗になったが、橋には臓器売買の張り紙があった⇒例「RH+A型の腎臓を買う」
  2. タリバン政権でも臓器売買は絶対にタブー!
  3. それでもこういう張り紙があるのは貧困が極めて深刻な状況になっている。
  4. 臓器売買は手っ取り早くお金を得るには楽な方法。
  5. タリバン政権後、2500万人以上が飢餓に苦しんでいる。⇒全体の60%。
  6. ヘラート州にて頻繁に移植手術が行われている。
  7. ほとんどの大人が腎臓を売った村も存在する。⇒「腎臓が片方しかない村」
  8. 子どもが11人いるモハメドさん(仮名)は働く場所がなく養えない⇒夫婦で腎臓を売る決意をする⇒2人ともC型肝炎だった。⇒長男の腎臓を売る⇒37万アフガニ(約75万円)⇒そのお金ももう残っていない。
  9. この負の連鎖の解決策は見い出せず⇒タリバン政権を政権として承認し、国が関係を持ち始めないと難しい。⇒タリバンの実情を知っている以上承認も難しい。
  10. 本人に知らされず腎臓摘出手術を受けた長男⇒父親に怒りがあったが、自分たちには生きるためのお金が必要。「お父さんも仕方がなかった」と理解する少年。⇒「この現状を1人でも多くの人に知って欲しい!」

 

37万アフガニ(約75万円)にはどのくらいの価値があるのか調べました。
アフガニスタンの年収は5万円とのこと。
単純に5万円で割ると15年になりますが、大家族ですのでその年月は無理でしょう。

 

現実としては、すでにお金も底をついているという。
次の子が犠牲にならないことを祈るばかり。
お父さんもまだまだ子どもがいるからなんとかなると思わないで欲しい。

 

すごく重かったテーマです。
実はにゃん吉はたまたまなんですけど、今テレ東で放送している「結婚契約」という韓国ドラマをたまたま視聴して、続きが気になりAmazonで一気視聴したのですが、このドラマも臓器売買から始まる結婚契約のドラマでした。
ここでも貧困から抜け出せないだけではなく借金取りにも催促という地獄の日々を送っている母子の話でした。

 

こういうことあるのかな程度で視聴し、ドラマそのものはヒューマンドラマでとてもよかったです。

 

今回の話はもっと現実。
さらに底辺というか人間が生きる場所ではないような悲しい現実を見せつけられました。
食べることも出来ない家族。
しかも子だくさん。
11人も子どもがいては長男の腎臓を売るだけではもたないでしょう。

 

まさに負の連鎖でした。


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