2017年6月1日の「モーニングサテライト」(テレ東:平日5時45分~放送)の感想です。
本日のコメンテーターは、加藤出氏(東短リサーチ)、小川和宏氏(ドイツ証券)です。
アメリカは時差の関係で5月末日の相場。
31日は全体的に下げているとのことだが、注目は5月全体では株価は上昇しています。
トランプ政権のロシア疑惑による下落を好調な企業業績や世界経済の強さが補い、ダウは0.3%上昇。
ただし、物価の上昇が鈍っている点には要注意とのこと。
内需が上手く回っているアメリカが羨ましいですな。
物価の上昇の鈍りはこの2日間でもいろいろ言われているので、本当に要注意です。
株価は落ちると一気に落ちますので。
アメリカの株価情報 アメリカ株価は割高
JPモルガン「債券部門低迷」
JPモルガン・チェース レークCEOによると「債券部門低迷」とのことです。
ブルームバーグからの報告から、4-6月期のトレーディング部門の業績について、特に債券部門の収益が低迷、「いまのところ15%の収入が減った」とのこと。
これは何気に注意しておきたいですね。
4月アメリカの携帯通信料が、前年比12.9%下げていて、物価の下押しに圧力となっているとのこと。
携帯大手4社の価格競争激化で株価低迷に繋がっているそうです。
ただし、通信セクターは、トランプ政権の減税策の恩恵が受けやすい上、配当利回りが4.9%と高いので、反転する可能性があるとの見方でした。
ユーロ圏の物価の伸びが鈍化しているのが気になるとのこと。
アメリカ株価は割高。
S&P500株価収益率は、ここ10年で17倍と高水準に。
FRBのイエレン議長の元で、金利が緩やかに上昇していくということは、企業の価値が小さくなっていくことを意味するので、株価の割高感を高めてしまうことになる。
それでも高い株価を維持できるとしたら、凄いですね。
ちょっと注目しています。
実際、第一四半期の企業業績が6年ぶりに10%を超える増益で、通年でも2ケタの増益が見込まれている、とのこと。
この割高感は少し割り引いても良さそうという見解でした。
生活必需品セクターの株価収益率が約20倍での推移が安定してきているのも、理由の一つとか。
もちろん過度な期待は厳禁ですね。
ウォールストリートジャーナルから
「任天堂スイッチの部品調達にライバルはアップル?」
スイッチには、NAND型フラッシュメモリーが搭載されており、これは記憶装置としてiPhoneなどでも使われている部品でもあるとのこと。
業界を跨いで品薄状態になっているそうです。
品薄状態が続いているニンテンドースイッチが増産されるには、この部品にかかっているようで、部品メーカーへ対応できるか打診した、とのこと。
任天堂の今年度のスイッチ販売目標は、1,000万台で、増産は2,000万台近くの模様。
株価爆上げ中な任天堂ですが、増産出来ればさらに好材料ですね。
「ランチにレストランに行かないアメリカ人」
アメリカ人のランチでレストランに行った回数が、前年比で4億3,300万回減っており、レストラン業界に約32億ドルの損失を出しているとのこと。
レストランでの食事代の上昇や、ランチで1時間も無駄にできないという背景があるそう。
どこの国もランチは安く済ませたいんですね。
機関投資家「物言う株主」へ
ここでの注目は、加藤氏のコメント。
透明性を高める物言う株主は大事だが、日銀がETFを大量に買い取って物言わぬ株主として、株価を押し上げているので、そういう企業努力が損なわれないといい、と懸念されていたこと。
日銀のETF大量保有は頭が痛いところ。
株価も張りぼてにならぬようお願いしたいところです。
アマゾンの株価が1000ドルになったという話
株価が1000ドルは、「コンマクラブ(commma club)」と呼ぶらしいです。
今まで4銘柄だけしか達していないそうです。
ここで面白かったのは、この部分です。
アマゾンの株は年初来33%増加したにもかかわらず、一株あたりの価格が高すぎて、個人投資家にとって手が届かない株になってしまった。
「なぜ株価を高い水準のままにしているのか」
個人投資家が買えなくなるのは確かだが、その半面、取り引きが少ないので株価が安定するという良い面がある。
なるほどと思いました。
これが全てではないでしょうが、一理あると思います。
キーエンスの時価総額9位になったというのも注目でした。