2020年4月19日放送の『ザ・ノンフィクション』を見ました。
タイトルは「52歳でクビになりました クズ芸人の生きる道」です。
めちゃめちゃ面白かったです。
ノンフィクションらしさ満載の回でした。
でも最初見る前にお笑い芸人の小堀さんというのを見て、2丁拳銃の小堀さんかと思いました(笑)。
失礼しました。
ほら2丁拳銃の小堀さんもクズ芸人だから。
クズさの種類が違ってました。
▽目次です▽
- ガッポリ建設・小堀敏夫さん。52歳。独身。
- 小堀敏夫がクズ芸人と言われる理由
- 小堀さんのメインは芸ではなくパチスロ
- 小堀さんの大事なこと「ギャラ飲み」
- 小堀さんの元相方・室田稔さん
- 小堀さんは落語家だった
- ネタ見せをサボる小堀さん
- 小堀さんがついにWAHAHA本舗をクビになる
- 実家に向かう小堀さん
- お笑いの大会に出る小堀さん
- クビになった小堀さんの生きる道は女装芸人
ガッポリ建設・小堀敏夫さん。52歳。独身。
- 駅から徒歩15分の埼玉県のアパートに一人暮らし。
- 家賃28,000円。
- 貯金0円。
- ガスはずっと止められている。カセットコンロで生活。
- サウナは毎日行っている。
- スーパーで買った割引のお弁当。
- カップラーメン大好き。どんなにお金があってもなくても必ず食べる。
- 尊敬するのはジョン・レノンで、ジョンの言葉「好きに生きたらいい」が好き。
- 結婚したいと思ったことはない。女性は結婚したがる。責任を押し付けられるのが嫌。
ノンフィクションにありがちな底辺な生活者でした。
想像どおりといえば想像どおりなんですけど、生活苦という感じはしなかったですね。
不潔な感じもしませんでしたし。別にキレイでもなかったですけど。
小堀敏夫がクズ芸人と言われる理由
- ガッポリ建設の小堀と言う名で芸人活動中。
- 芸歴28年のベテラン。
- 小堀さんの所属はWAHAHA本舗。
- 新作ネタオーディションで合格すれば事務所のお笑いライブに出場できる。
- オーディション会場はWAHAHA本舗が運営する新宿ゴールデン街劇場。
- ネタを審査するのは、WAHAHA本舗の主宰の喰始さん。
- ネタ見せで受けないのは、小堀さんの性格もあった。「アウェイ」とお客の責任にするところ。
- 喰さんに言わせると、「アウェイなんじゃなく、小堀がつまらない」と言い切る。
- ネタを作るのではなく、ただの喋りだからダメ。
- 何度も「心を入れ替える」を言っているが、信用できない詐欺師と一緒。
- 喰さんは言い訳ばかりする小堀さんをクズ芸人と表する。
- ウケないところを全て「アウェイ」という。ダメ出しを聞こうという姿勢がない!クズ芸人と言い切る喰さん。
- でも、小堀さんには愛情がある。
- 人間を嫌いになれないので、自分からクビには出来ない。あがいている人は面倒を見る。
- 誰かが助けに来てくれるだろう嫌という喰さん。
なるほど!
クズ芸人って芸人なのに向上心がないというクズ芸人だったんですね。
これはダメだ。
本気で芸人として生きたいのであれば、せめてネタを作ったり、研究はして欲しいですけど52歳だもんなぁ。
小堀さんのメインは芸ではなくパチスロ
- 小堀さんの主戦場はパチスロ。
- この日は4時間で2,000円しか使っていないという。5,000円買ったらしい。
- 小堀さん曰く、年間で100万円プラス出している。
- R-1、M-1とかくだらなくてやってられない。
- パチスロに命懸けてやっている。
これまたありがち(笑)。
トータル100万円勝っているというのは本当なのかな?
ギャンブルって当たった時の喜びが大きいので、負けを忘れちゃうんですよね。
ちょっとプラスくらいな感じがします。
小堀さんの大事なこと「ギャラ飲み」
- ギャラ飲みとは芸人がお金をもらって酒席を共にすること。いわゆるお小遣い稼ぎ。
- この時の飲みの相手は、5歳年下の美容サロンを経営する実業家の男性。今回はこの男性の奢り。
- 男性曰く、芸人としての芸はアレかもしれないが、普通に飲めば1番楽しい。
- 何軒か付き合い、最後はお車代をもらう。それがギャラ代わり。
- この日のお車代は11,000円。10,000円がギャラで、1,000円はタバコ代らしい。
- 小堀さんは月に多い時で15~20回のギャラ飲みがあり、お車代が2~3万円の時もある。
- ギャラ飲みは汚くない!「胸を張れます!」
- ギャラ飲みがあるからこそ、バイトをせずに芸人のままでいれる。
- それが小堀さんの生きる道。
これはいいんじゃないでしょうか。
悪いことしているわけじゃないですし。
ただ反社の人と交わらないようにだけ気をつけて欲しいですけど、そもそも芸能界に身を置いているわけではないのでいいのかな(笑)。
相手を楽しませてその代わりにお車代をいただくというのは、全然アリだと思います。
これが芸人としての生きる道ではないですが、人間として生きて行く道としては全然ありでしょう。
あとは納税だけかな?
月30万円であれば、年収360万円ですからね。
ちゃんとしているとは思えませんけど、当時はWAHAHA本舗所属だったからやっていたのかもしれません。
小堀さんの元相方・室田稔さん
- 小堀さんには相方がいた。ガッポリ建設の室田稔さん。
- 室田さんは名古屋のケーブルテレビで働いている。
- 5年前に子どもができて、焦っていた時期。解散ではなく、気持ちを1回入れ替えたいということで離れたとのこと。
- 室田さんの小堀さんの印象:遅刻する、練習しない、悪口ばかり言う。挙句にお金を貸してくれと言われる。
- テレビでやるにしても、小堀さんはネタ作りを20年していない。
今はテレビマンとして働いている元相方の室田さん。
ケンカ別れではないでしょうけど、仲が良いという感じでもありませんでした。
当時ネタって小堀さんが書いていたのかな?
小堀さんは落語家だった
- 24歳で落語家に入門。3代目三遊亭圓生の弟子だった。
- 5年目には二ツ目に昇進するも、厳しい上下関係ときつい裏方仕事が合わなかった。
- 29歳の時にガッポリ建設を結成し、お笑い芸人になった。
- お笑い界を舐め切っていた。久本さんをも舐めていた。
- 喰さんに「ガッポリ建設は天才」と言われたという小堀さん。
- しかし喰さん曰く、それは嘘!ガッポリ建設をすごいと思ったことは一度もない!
これは驚きました!
本当にお笑いが好きだったんでしょうね。
落語家さんになるって、真の芸人さんのイメージですから。
修行さえちゃんとやっていけていたら、今頃そこそこの落語家さんになっていたのかも。
人生ってわからない。
ネタ見せをサボる小堀さん
- 2019年8月14日。ネタ見せの日。
- 自虐を日記にしたネタ。喰さんの評価は崖っぷち芸人なのだから、それを生かすべき。そうとわかる道具を用意するようにアドバイス。
- 小堀さんはそういうのは嫌い。道具を作ってやるのは好きではない。
- アウェイばかりの小堀さんにもホームがあった。そこは下北沢のシアターミネルヴァ。
- テレビでは出来ないネタを披露する地下芸人が仲間。
- 過去には、バイきんぐの小峠さんもここで芸を磨いていた。
- 後輩芸人曰く、ひとりで舞台に立つようになって明らかに弱くなったという。
- この日はホームらしくお客さんを笑わせた小堀さん。
- 次のネタ見せの時、歯が痛いと言って欠席。喰さんに絶対に嘘と見破られる。
- 喰さんの予想どおり、嘘だった。パチスロをしていた。この日は2万勝ったらしい。
- 芸人とパチスロだったらパチスロの方が好き!
- さらに、別のWAHAHA本舗の仕事もサボる。
- ついには喰さんが「クビ」と言い出した。
怒らない人を怒らせてしまった小堀さん。
ここからの展開がドキドキしました。
小堀さんがついにWAHAHA本舗をクビになる
- 小堀さんはパチスロで大負けしてネタ見せどころではない。全財産92円。
- こういう時に頼るのが後輩芸人。この時は1番弟子の魔法使い太郎ちゃん。2万円借りる。一応ちゃんと返すらしい。
- 太郎ちゃんは芸人として食べていけている。小堀さんから教わったギャラ飲みや営業も含めて。
- 小堀さんは喰さんを1番尊敬しているという。
- そこに堪忍袋の緒が切れた喰さんから、契約解除の通達が来た。クビは本当だった。
- 「チームワハハ本舗」の一員としては向いていないとのこと。
- 小堀さんは落ち込んでいたが、辞めるならクビでよかったとも言う。その方が面白いから。
テレビが回っているせいかはわかりませんけど、1度は無視した小堀さんに喰さんは最後の説教をしてました。
心に刺さったのかはわかりませんけど、最終的には刺さったからのラストなんだと思います。
実家に向かう小堀さん
- お母様は芸人を辞めて欲しい。
- お母様には敬語で話す小堀さん。
- 実家に帰ると居心地が悪いようで、罪を犯しているようだという小堀さん。
- お父様も小堀さんのことを「貧乏神」のようだと話す。ずっと親からの仕送りばかり。
- おじいちゃんには警察官になって欲しいと思われていた。
- 三遊亭圓生さんには褒められていた。地元で寄席をやったこともあった。
- これが人生のピークだったとお父様が話す。
- 結局両親にはクビになったことは言えなかった。
素敵なご両親でした。
敬語が出てしまうくらいにはどこかに後ろめたさがあるということですよね。
お笑いの大会に出る小堀さん
- お笑い全日本カップ2019に出る小堀さん。
- 優勝すれば33万円。参加費は4,000円。
- しかし1回戦で敗退。
- 参加費の4,000円を徴収されなかったと喜び、そのまま踏み倒して帰宅。
- 喰さんが天才と言ったことはないという話を小堀さんにすると、本当に天才と言ってくれた。別に天才じゃなくていいけど、ショックだという。
- 最後の挨拶をするためにWAHAHA本舗の稽古場に向かう小堀さん。
- 喰さんからクズ芸人になるにしても年齢が行き過ぎている。もう終わっている。
これは明らかに無理でしょう、と思って見てましたけど、面白かったのが若手に交じってた小堀さんですが、誰も小堀さんを知らなかったことかな。
年齢差のギャップを見せつけられました。
クビになった小堀さんの生きる道は女装芸人
- 小堀さんはきちんとスーツを着て、新宿2丁目のグランマへ面接に向かう。
- なんと女装芸人として修行をしたいとのこと。
- 履歴書も持って来ない、ゲイバーなのに女装もしてこないと言われ帰される小堀さんだったが、もう1度女装をして面接へ。
- クルミという芸名で採用。給料は貰わず、芸を磨かせてもらう。
- 楽しそうに仕事するのかと思いきや、わずか6日で店からは姿を消した。
- クルミに営業が入る。それは弟子の魔法使い太郎ちゃんの声掛け。
- この日のギャラは5万円。
- 小堀さんは芸人を辞めないという。
凄いオチ!
女装芸人かぁ。
でも楽しそうに営業していて、それで仕事が入っていたというのですからいいんじゃないでしょうか。
これとギャラ飲みで十分食べていけるのでしょう。
今はコロナで自粛になってしまいましたから、小堀さんも大変でしょうけど、コロナが終息したらまた女装芸人として逞しく生きて行くんだと思います。
そうじゃなくっちゃね。
なんだかんだと人の繋がりを大事にしてるからこそ、ギャラ飲みも後輩からの営業のお誘いもくるんでしょうから、そういうご縁は大事にしていって欲しいです。
クズ芸人と言っても、人柄が憎めない方だったのでとても面白かったです。
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