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ザ・ノンフィクション「母と息子のやさしいごはん」過保護とも思える母の愛情の事情 最後は息子一人立ちの希望

にゃん吉です。

録画していたザ・ノンフィクションを見た感想です。
タイトルは「母と息子のやさしいごはん」でした。

 

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タイトルは心温まる感じでしたので、感動ものかほっこり系かと思いましたがそういう感じではなかったです。
でもいろんな事情があり、そこには深く納得するものもありました。
決して「過保護」だけでは語れません。


▽目次です▽

 

東京本郷の定食屋「菊坂のやさしいごはん」

登場人物は4人。
メインはお母さんと息子さんの2人です。

  • 母:飯田貴美子さん(63歳)
  • 息子:飯田大貴さん(27歳)
  • 父:充明さん(81歳)
  • 姉:愛さん(28歳)


場所は東京本郷の菊坂通り。
そこに「菊坂のやさしいごはん」という定食屋が今回の舞台。
10人くらいで満席になる小さな定食屋さん。


「菊坂のやさしいごはん」さんのHPです。

www.kikusaka-gohan.com

 

Twitterもありました。

 


番組で出てくるお食事の美味しそうなことったらなかったです。
1度食べてみたい!

 

1番人気のメニューは「自家製ハンバーグ定食」(980円)です。
国産黒豚と牛の合いびき肉の煮込みハンバーグになります。
これ映像で見たらめちゃくちゃ美味しそうでしたし、食材にもこだわってらっしゃっいて他のメニューも美味しそうでした。
始発で豊洲市場にこだわりの食材を自ら買い出しに行っていました。

 

大貴さんの事情

とても美味しそうな定食屋「菊坂のやさしいごはん」さんですが、昨年2020年1月にオープンして以来ずっと赤字とのこと。
オープン後すぐにコロナが直撃していたのでそういう事情なのだと思いました。
たぶんコロナの影響は間違いなく大きいでしょうから、コロナでなければもう少し違っていたのかなと視聴後に思いました。

 

場面が進むと大貴さんの人見知り部分が映し出されます。
他人が怖いという大貴さん。
すると、大貴さんは発達障害(アスペルガー症候群)とのこと。

 

「菊坂のやさしいごはん」店の台所事情

◆お店の台所事情

  1. 大貴さんの食材へのこだわりはすごく、原価をかなり押し上げる。
  2. 通常は原価を3割程度に抑えるというのが常識。
  3. 大貴さんは980円のアジフライ定食に対して、1匹200円のアジを2匹提供。この時点ですでに40%。
  4. 他の食材の料金や光熱費、家賃(月20万円)が加算されて、代金から経費を引いたものが利益。
  5. ここのお店では、1日2万円の売上がないと厳しいとのこと。


休業日もあるでしょうから、確かに厳しそう。
さらにお父さんはしっかり現実を見ており、コロナ禍のため飲食店はかなり厳しいとの指摘。
やっぱり時期が悪かったですよね。
間違いなく美味しそうなのに。

 

◆コロナで始めたお弁当

  1. そこで始めたのがお弁当。値段はお弁当にしては高めの980円。
  2. 原価が高いのでこの値段になる。
  3. 長女の愛さんがお弁当に「1000円は高過ぎる」と指摘。
  4. 愛さん曰く自分が生活をしていて、1000円のお弁当はなかなか買わない。
  5. お母さんはその金額になる言い訳をする。「安くしたら潰れちゃう」
  6. 愛さんは貯金もないため、不安に感じるという。
  7. 父は高齢、母も亡くなったら大貴さん一人になるが、一人では難しいという愛さん。
  8. お店を愛さんの家の近くに移転して欲しい。


これは愛さんが正論。
お母さんが大貴さんの思いを代弁していますけど、今の世の中で1000円のお弁当はハードルが高過ぎます。
コロナじゃなければよかったんですけどね。
それであればお弁当も展開しなかったでしょうけど。

 

フリマで出品してお金を調達

  1. 緊急事態宣言が続き、赤字は膨らむ一方。
  2. 売上がお弁当1個の日も。
  3. 少しでも運転資金にするために、フリマでお母さんがやっていたフランス料理店時代の鋳物を出品。
  4. 6800円で出品すると、秒で売り上げる。⇒売上15万に!
  5. ロマネコンティの空き瓶も売り出す。値段は強きの50万円⇒20万円まで落とすもまだ売れず。


ロマネコンティの空き瓶ってすごい高いんですね!
何が売れるのかわからないものです。
そういえば、ブランドの紙袋も売買されているので、そういう感じなのでしょうか。

 

大貴さん ミシュラン二つ星の名店「てんぷら近藤」へ行く

  1. 大貴さん憧れの店に行く。銀座の名店「てんぷら近藤」。
  2. 1人9000円のコース料理を食べる⇒売上2日分というお母さん。
  3. この日は大貴さんの誕生日だった。
  4. 誕生日カードには愛情いっぱいの文章が綴られていた。
  5. その中の一文が「ママは命の限り、大貴さんを支えます」


「てんぷら近藤」さんはミシュラン二つ星の名店です。
そりゃ高いですよね…。
でも勉強のためだけと思いきや、お誕生日のお祝いも兼ねてました。

 

イジメに遭っていた大貴さん

◆大貴さんの発達障害発覚まで

  1. 学校は15歳から行っていない。
  2. 国立附属の小学校に通い、成績優秀。
  3. 小2では弁護士になると言っていた。
  4. 中学で突然不登校になった大貴さん。
    その理由は教えてもらえなかったため、自分の育て方が悪かったと思ったお母さん。
  5. その後理由が明確に。⇒周囲になじめず、イジメに遭っていた。
  6. 3年間悩んだ飯田さんご夫婦⇒お父さんが何か他に原因があるのではないか?
    精神科で診断⇒アスペルガー症候群の疑いがある。
  7. 大貴さんの悩みは親にも向けられていたことにショックを受けたお母さん。
  8. 大貴さんはお母さんに初めて料理を作ってあげた時に、すごく喜んでくれた。その笑顔が忘れられなかった。
  9. それがキッカケとなり、料理学校に通った。
  10. 他では修行が出来ないため、お母さんが「菊坂のやさしいごはん」を開店。


これは辛かったでしょうね。
お母さんがなぜあれだけ過保護とも言えるような愛情を注ぐのか、ここで判明します。
病気だけは本人とその家族しか苦しみはわかりません。
死にたいと思ったことあったという大貴さんは、生きる道を見つけられてよかったです。


アスペルガー症候群と上手に向き合われているようにも感じました。
だからこそ、お母さんも必死だったのでしょう。

 

お店を支えていたお父さん

  1. 時短金が下りず、経営はますます火の車。お弁当もほとんど売れず。
  2. お母さん曰く大貴さんはよそに勤めることができない。
  3. 時間短縮協力金は全然下りず、大ピンチの店を支えていたのがお父さん。
  4. 歯科医院を開業しており、援助をしていた。
  5. しかし、その歯科医院もコロナで予約が入らず。このままでは歯科医院も畳まないとダメ。
  6. 大貴さんは成人しているので、自分でやっていかないとダメというお父さん。大貴さん自身もわかっているはず。
  7. それでも自分が死んだ後を心配するお父さん。お母さんと大貴さんだけではやっていけない。
  8. そういう人が大貴さんに見つかって欲しいというお父さんに、お母さんは大貴さんは女性に興味がないと言い張る。
  9. そんなことはないというお父さん。もっと選択肢をいっぱいにしてあげないとダメ。


お父さんの言う通りですね。
お母さんの前ではそういうフリをしている可能性だってあるわけです。
本当に興味がなかったとしても、それはたまたま「いいな」という人に巡り合っていないだけかもしれませんし、今後そういう女性が現れる可能性だってあります。
お母さんもそういう女性がいてくれたらと思ってはいるのでしょうけど、決めつけは良くない。

 

お母さんと大貴さんの出した結論

  1. お母さんは目の病気で手術を迫られていた。⇒いつかは自分が先に逝くことになる不安。
  2. お母さんの心配は「私がいないとあの子は無理。一人では出来ない」ということ。
  3. 少しでもお店からお母さんがいなくなると、接客への不安でいっぱいになる大貴さん。
  4. 大貴さんを好きになってくれる女性が現れて欲しいと願うお母さん。
  5. 28歳の大貴さんは友達が1人もいない。
  6. 仕事以外は引きこもる日々だったが、今回の密着のスタッフには少しずつ心を開いてくれた。
  7. 大貴さんもこれでいいのか、という危機感を持っていた。
  8. ついに1人も客が来ない日が来てしまった。売上はゼロ。
  9. お金のことだけではなく、大貴さんの料理を食べたい人がゼロという意味にもなる。
  10. お父さんを呼び出し、今後のお店についての話し合いがされる。
  11. 弁当を売っている現状として、人通りが少ない店だから弁当は売れないと指摘するお父さん。⇒それでは商売はやっていけない。
  12. お父さん曰く経済的な面と大貴さんの料理の腕は分けて考えないといけない。
    このお店は調理師としては勉強になったが、経済的には失敗。
  13. お父さんの考え:大貴さんは腕がいいので、美味しければお客はつく。
  14. 大貴さんは最後は一人で生きていかないといけない。⇒それを考えて商売の道筋をつけてあげないと大貴さんは困る。
  15. そこでお母さんが考えていたことを切り出す。
  16. お母さんと大貴さんで出した結論⇒来年の店舗の更新をせず店を畳む。
  17. お父さんに「今まで支えてくれてありがとう」と感謝を告げるお母さん。
    お母さんの考えは、どこかで働いてみるのもいいかなということ。障害があることをちゃんと伝えて働く。
  18. 大貴さんはいつか自分の力で店を作ると決意。
  19. 一人でやっていけるようにしたい。一人でやっていける商売を目指していくしかない、と語る大貴さん。これから過酷かもしれないがどれくらい大貴さんができるのかを楽しみにしているというお母さん。

 

年齢という壁にぶち当たった大貴さんのご家族。
特にお母さんの思いは、一視聴者でしかない私には到底理解出来ない部分も多いと思います。
親が子どもを思う気持ちというのは、親であれば持っている感情です。
ましてや病気なわけですし、不登校になってしまったという負い目もあるでしょう。
これは本当に当人じゃないと絶対にわからない気持ちです。


現実を直視し、一歩踏み出したお母さんと大貴さん。
これからの人生も良いことだけではなく、辛いことはたくさんあると思いますが、お父さん、お母さん、お姉さんと味方はたくさんいるので孤独を感じず頑張って欲しいですね。


コミュニケーションがなかなか取れないという大貴さんでしたが、番組のスタッフさんには少しずつ本音を語っておりました。
こういう心が開ける人が1人でもいれば、人生はまた変わってくるとも思います。
それが容易ではないでしょうけど、まだまだこれからの人生は長いのですから、出会える可能性はゼロではないでしょう。


何よりも前向きに進もうとしている姿が清々しくて、「頑張れ!」と心の底から応援したくなりました。


お母さんも素敵な笑顔でした。
これからそっと見守ってあげることでしょう。


本当に一度食べてみたいです。
お店に行って、お母さんにも会ってみたい。
なんか元気を貰えそうな気がします。

 

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