にゃん吉です。
録画していたザ・ノンフィクションを見ましたので感想です。
今回は、過疎化が進んだ島に嫁ぎ、体に不安を抱えながら無事出産をする女性の話でした。
タイトルは、「32歳、離島で生きる」です。
見始めてすぐに、今回のメインの女性・佐藤千里さんが子宮頸がんの手術をしていることが語られました。
離島に嫁いだ女性が子供を授かれるのかどうか、というところがすでに感動させる気満々の予感。
そんな先入観がよぎっていました。
佐藤家の重たい過去
千里さんが嫁いだ先では、長女と長男を病気で亡くし、次男の貢さんだけとなってしまったそうです。
長男は31歳で急性膵炎で亡くなりました。
きっと長女も若くして亡くなられたんですよね。
すでに重たい過去がある中で、嫁の千里さんは是が非でも子供を授かりたい、と強く願います。
出来れば、義父の漁師を継げる男の子を、と。
千里さん、いいお嬢さんです。
きっと、佐藤家に可愛がってもらってるんでしょうね。
そういう感じが伝わりました。
多忙な千里さん
千里さんが嫁いだ頃は教職員住宅に住んでいて、家賃は7,000円だったのですが、その後家賃36,000円の町営住宅へ引っ越しました。
家賃7,000円って安すぎと最初驚いたんですけど、途中で引っ越した話を聞いてやっていけるのかな、と思いました。
というのも、ご主人の貢さんは手取り15万円で、暖房費を引かれて10万円のときもあったと説明があったからです。
そこで、千里さんは家計を支えるためにパートに出ます。
やっていけませんから、そうなりますよね。
千里さんの島での生活は超ハードでした。
家事、家業の漁の手伝い、おらが島のイベントと経理の仕事、民宿の掃除のパートという多忙な毎日です。
おらが島は、島の若い人中心で島を活性化させる村おこしの団体です。
でも、最初は契約社員として給料が出ていたのが、自治体からの補助がなくなり、給料をもらえなくなっているのです。
完全にボランティア。
千里さんはそこで、イベントの中心人物であり、経理も担当してました。
でも、無給。
悠々自適の生活者ならいいですけど、生活が厳しいのにボランティアはキツイです。
一番気になったのは、村おこし・おらが島の活動
島を活性化させるための村おこしの団体ですけど、島全体で盛り上がっていないのが悲しいです。
島の人たちは過疎化を阻止したくないのかな、と思ってしまうほど。
上記でも言いましたが、助成金が切られてボランティアでの活動です。
こんなに非協力的な中では、島に移住をして来ようとか、島に帰って来ようって思わないですよね。
もうちょっと島全体で盛り上がっていたら、イメージもアップなんですけど。
さらに気になったのが、千里さんの人の良さにつけ入るような仕事の押し付け感。
実際はそうでもないかもしれませんが、押し付けに見えてしまいました。
いくらね、島民感謝祭のイベントの責任者を出来るか出来ないかは自分で決めろって言われても、あの流れでは無理でしょう。
しかも一番の懸念だったのは千里さんの体です。
忙しさからなのか生理不順で排卵がなくなってしまいます。
千里さんは一刻も早く札幌の病院で診てもらいたかったのに、おらが島の役割のために島を離れることが出来ない状況でした。
結局、その後の千里さんとおらが島との関わりの部分は映されませんでした。
おらが島の仕事と両立出来てたんでしょうかね？
それとも、誰かが助けてあげたんですかね？？
病院へはいつ行けたのかな、とか疑問が残ります。
念願の長男誕生！
癌の再発の恐れもあった千里さんでしたが、無事妊娠することが出来ました！
これは見ている方も感動です。
あとは無事に出産出来ることを願うばかり。
切迫早産の危険があった千里さんは2ヵ月間、札幌の病院で入院しなければなりませんでしたが、困難を乗り越えて、ようやく赤ちゃん誕生です！
念願の男の子でした！よかった！！
さすがにこのシーンは胸に迫るものがあります。涙がほろり。
ご主人も泣いたそうです。
佐藤家全員が大喜びでした！
子宝に恵まれないかもしれない、と不安を感じていた千里さんにとってはかけがえのない息子です。
おらが島には腑に落ちないところが残りますけど、千里さんと佐藤家が幸せそうなのでよかったな、と感じた回でした。
最後の家族写真は、家族っていいなと思える素敵なものでした。
おじいちゃんおばあちゃんからの垂れ幕もいい！
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