にゃん吉です。
2022年10月31日放送の『クレイジージャーニー』の回は土壌学者・藤井一至さんでした。
復活初回の丸山ゴンザレスさんの麻薬ビジネスの続きかと思ったら、違いましたね。
でもとても面白かったです。
これこそクレイジージャーニーですよ(笑)。
こういう我々が知らない世界を見せてくれるというのが素晴らしい。
▽目次です▽
土はお宝だと語る藤井一至さん
藤井さんを全く存じ上げないのは、クレイジージャーニーファンとしてはいつものことなのですが(笑)、今回もめちゃくちゃ面白かったです。
- 藤井さんは森林総合研究所の研究員。日本に30人しかいない土研究者。
- 土は最後のお宝「ファイナルフロンティア」と言われている。
- 藤井さんが土に目覚めたのは「天空の城ラピュタ」のシータのセリフ「土から離れては生きられないのよ」
- 藤井さんは京大卒。
- 卒業後は世界中の土を採掘。
- 自作で世界の土壌分布図を12年かけて更新。
- 土の謎が解けたら、世界の食料問題も解決できる。
- 現在藤井さんは日本国内7ヵ所に眠る宝の土探しをしている。⇒これが見つかれば世界の食料危機の解決に大きく前進できる。
- そのお宝の土をたった1人で探索中。
キッカケはラピュタだったとは！
ラピュタは偉大ですね。
にゃん吉もジブリ作品で唯一と言ってもいいくらい大好きな作品です。
『ナウシカ』も好きですが。
藤井さんは穏やかで優しい感じの方でした。
藤井さんが語る奥が深い土のこと
クレイジージャーニーで藤井さんが簡単に土の説明をしてくれました。
こんな感じです。
- 世界の土は大雑把に分類すると12種類。
- いい土というのは、そこに育つ食物が良く育つ土、と藤井さんは語る。
- 「土の皇帝」と呼ばれているのが、チェルノーゼムという黒っぽい土。⇒世界の9％がアメリカにある。
- チェルノーゼムでトウモロコシや草が良く育つ⇒牛が育つ⇒ステーキやハンバーガーの文化が成立する。
- チェルノーゼムが多い国はウクライナ⇒世界の30％を占める。
- ナチスドイツ時代もウクライナの土は狙われていた⇒チェルノーゼムで小麦がよく育つ。⇒食料不足で悩んでいたドイツは東に肥沃な土があるということで侵略。
- ロシアはいろんな事情が絡んでいての戦争だが、土も大事な要素。⇒広大な土地があってもシベリアの凍土では植物は育たない。
- 人間は土を作ることが出来ない。⇒植物と微生物が100～1000年で1cmの土を作ると言われている。
- しかも人間が土を耕すと、10年で1cmくらい無くなってしまう。
- 植物が出来るということは、土の栄養分を持ち去ることにもなる。⇒次第に砂漠化。
- 藤井さんは土を人工的に作る研究をしている。⇒これだけ科学が発展しても作れないのが土。
- 岩が土になる過程を調べようにも、100年近い年月がかかってしまう。
- 藤井さんの研究所の先輩が44年前に日本の7ヵ所に埋めて実験をしていた⇒それがミネラルバッグ。
- 本来は自分が埋めたのを回収するはずだったが、先輩が早く亡くなってしまったため、藤井さんが探索している。
- 40年も岩の粉が土になるのを待った人はいないため、非常に貴重なミネラルバッグ。
- 今回のクレイジージャーニーの旅は、長野県と岐阜の間の木曽の山中。⇒その後奄美大島へ。
藤井一至の著書です
いろいろビックリでした！
土って耕すから良くなるのかと思いきや、栄養を取り去っているため悪くなるだけというのが驚きでした。
さらに、戦争の原因の1つにもなりかねないという。
確かに食料不足や危機は死に直結しますから、深刻ではありますよね。
さらに、ウクライナの土がそんなに素晴らしいとは思いもしなかったです。
戦争で大事な土がダメになっていないといいのですが。
藤井さんの記事と放送後のツイート
残念ながらミネラルバッグは発見できませんでしたが、藤井さんの旅はまだまだ続きます。
これはその後も知りたいですよね。
全部集まったら、ドラゴンボールじゃないですが、人類の悲願である良い土を作り出せる大きな一歩となるわけです。
今回の藤井さんのインタビュー記事がTBSのサイトに掲載されてました。
また、藤井さんのTwitterではこんな呟きがありました。
クレイジージャーニーをご覧くださり、ありがとうございました。見つからず残念です。ゴンザレスさんじゃなくて申し訳ありません。ゴンザレス回を日シリ８戦に被らせるわけにはいかなかったのではないかと思います。宝探しは見込みのあるところから潰していて、最初に３か所ゲットしています（1/n）
— 藤井一至 (@VirtualSoil) 2022年10月31日
残るはかなり厳しい４か所/７か所ですが、そこを取材して頂きました。先輩は若くして亡くなりながらも埋設試料も地図も残してくれていて、几帳面な方です。地図は本人のメモでしかないのです。今か今かと期待するディレクターの鼻息に応えられず、でもこれが現実です。私も新たに埋設していて（2/n）
— 藤井一至 (@VirtualSoil) 2022年10月31日
地図にはGPS情報も記録しています。ご覧の通り、ゴンザレスさんとは異なるノーマルジャーニーで、大して面白くない人間で番組を成立させられるのは、ひとえに番組制作スタッフの腕です。私にとっては森は職場で、スタジオのほうが危険なジャーニーでした。でも、MCの方も優しく、楽しかったです（3/n）
— 藤井一至 (@VirtualSoil) 2022年10月31日
なお、今回、最もクレージーでワイルドだったのは、世界自然遺産になった奄美大島、人を寄せ付けない木曽山中の調査許可をほぼ１か月で取得するための関係各所との折衝、膨大なデスクワークです。データの裏付けも含め、テレビ局のコンプライアンス意識高すぎて参りました（4/n）
— 藤井一至 (@VirtualSoil) 2022年10月31日
藤井さんは現在3つのドラゴン…もとい土のお宝であるミネラルバッグをゲットされているとのこと。
あと4つ！
集まったら、ぜひまたクレイジージャーニーで紹介して欲しいです。
時々藤井さんのTwitterをチェックしておこうと思います。
しかし、ミネラルバッグは本当に小さなストッキングの袋でビックリでした。
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