にゃん吉です。
2020年4月19日放送の『情熱大陸』を見ました。
感染管理専門家・坂本史衣さんの回です。
前回に引き続き、新型コロナウイルスの現場からの声というドキュメンタリーでした。
今回もテレビの備忘録です。
3月30日から取材が開始されたそうです。
坂本さんは聖路加国際病院勤務で、院内感染を防ぐ仕組みを作り、安全に目を光らせることが仕事とのこと。
たった30分でしたが、緊張感のあるドキュメンタリーでした。
()内はテロップかナレーションで、坂本さんの言葉ではありません。
()ではないのが坂本さんの言葉になります。
▽目次です▽
- 冒頭での言葉「院内感染は難しく時間の問題かもしれない」
- 「1人で寂しく食べておれ!」
- 新型コロナに特化した集中治療室にて
- 志村けんさんの訃報
- 院内感染のリスクとは常に背中合わせ
- 坂本史衣さんの言葉「希望はある!いつかは終わります」
- 最後に
冒頭での言葉「院内感染は難しく時間の問題かもしれない」
・市中感染は当院も含めてたくさんあると思います。
なかなか防ぎようがない状況です。
院内感染は相当難しく、時間の問題かもしれません。
・それだけこのウイルスは気づかれないままに、ひっそりと病院の中に入り込むのが上手なので、正直本当に薄氷を踏むような状況を一生懸命コントロールしている。
どの病院も同じ状況。
「1人で寂しく食べておれ!」
◆3月30日の取材時
・宴会は禁、飲み会は禁、食事会は禁!
「1人で寂しく食べておれ!」それをしばらくする。
・どうしたらいいんだろうというのはさすがに20年経つとなくなるが、これだけ悩むのは初めてかもしれない。
・感染経路が追えているグループがいくつかあって、追えてない人たちがいる。追えていない人が増えてきている。
これ以上増えてくると良くないという状況にきている。
(病棟の看護師さんから「怖い」「働きたくない」という声がボチボチ出てきている。
いつ休めるかわからない、確実に帰れるのか。)
・(救急の受付に来た人の問診票をビニールに入れる対応。保健所から連絡の来た感染させる危険のあるレッドゾーンの人を普通に受付していて不安⇒保健所からの指示の方は救急へ行ってくださいという立て看板で対応しようと提案。)
何が問題かというと、紙の上にウイルスがいることが問題なのではなくて、そこに触って顔を触ってウイルスが入ってくること!
麻疹のように側を通ったら移りましたという感染症ではない。
手をキレイにすることで、結構防げる。
あとはマスクをする。
新型コロナに特化した集中治療室にて
・(院内ではゴーグルやマスクも底をつきかけている。)
マスク・ゴーグルは1回限りの使い捨てが原則だが、足りなくて1回で破棄が出来ない状況。
保管用の紙袋を用意して急場しのぎをしている。
・(医療スタッフも疲弊。
どこまで全部ガウンを着なくちゃいけないのか。
(抗生剤の残量で鳴った時)どこにも触らずにピッとするだけだったら着なくても大丈夫なのか。
挿管されていて閉鎖されているため、現場判断でやってしまっているのが現状。
資源と労力と医療安全と感染は難しい。)
・スタッフも実はカメラで映されたくない。
コロナ対応しているのを知られたくない人がたくさんいる。
家族にも黙っている人がいる。
・(働く人のストレスを和らげることも坂本さんの大事な仕事。)
・(キットカットを買ってきた坂本さん。)
そこに書かれていた言葉は、「自分を信じて」「大丈夫、心配ないよ」
(受験用と知って笑う坂本さん)
・(坂本さんにも心労はある。)
志村けんさんの訃報
・坂本さんは子どもの頃、「全員集合」を見て育った世代。
まさかこんな終わり方をする人だとは全然思わないで見てて、やっぱりショックです。
・新型コロナウイルスは、怖い病気。
元気だった人が突然消えちゃう病気なので。
若い人も年取った人も一様にやられることがあって、もちろん8割は元気になるんですが、2割重症で。
死んじゃう人を出さないっていうのが、感染対策やっている人の最終的に目指しているところじゃないかと思います、今回は。
それを淡々とやる。淡々とやるのが自分の仕事。
それをやり続けるだけですね、終わるまで。
・(2003年に国際的な感染予防と管理の認定資格を取得。
当時は馴染みがなかった資格のため、「あなたは患者を眺めているだけか」と言われることもあったという。
地味で根気のいる仕事が、ギリギリのところで医療崩壊を食い止める防波堤になっている。)
・(月曜日からハードワークなため、土曜日は起きられないという坂本さん。)
院内感染のリスクとは常に背中合わせ
・(4月7日。緊急事態宣言の出る日。)
・院内感染のリスクとは常に背中合わせで、いつ起きてもおかしくない。どの病院でもそのリスクを抱えながらやっている。
いかにそこを下げられるかというのを、みんなで知恵を出し合って、リスクはゼロにならないけど減らすというところで頑張っている。
・(直接飛沫が顔にかからないように、アクリルの箱で患者さんを覆うことを提案。)
・(里帰りで出産予定だった妊婦さんが里帰りしない状況が出てきており、引き受けなければならなくなっていた。
妊婦さんが陽性になれば、病棟は2週間閉鎖しなければならない。分娩閉鎖になってしまうという危機。
そうなれば、保健所との話し合い。)
妊婦さんを断れるわけにはいかないので、COVIDとみなした対応でやっていく。事前の問診をしっかりしておく。
坂本史衣さんの言葉「希望はある!いつかは終わります」
・(取材も自粛。一般病棟を専用病棟にする準備が進む。院内感染を防ぐには厳密にエリアを分けないといけない。)
・希望はあります。いつかは終わります。
前に進んでいるというのは終わりに向かっているので、前に進めば終わりに近づく、という気持ちで毎日毎日進んでいっている状況です。
最後に
病院の現場は本当に大変なんだと思います。
自身の感染のリスクもありますし、患者さんを守るという使命もあります。
表に出せる部分のドキュメンタリーでしたが、十分に大変さは伝わりました。
本当に医療に携わる方々はもちろんですが、キーワーカーの方々は仕事を休むことができません。
そういう人たちがいて、私たちは引きこもり生活をすることができるということに感謝したいと思います。
キーワーカーの方々には、不安もあるでしょうし、偏見もあるでしょう。
でも、感謝の気持ちでいっぱいの人もたくさんいることを忘れないで欲しいです。
それぐらいの言葉しか出ないのが悲しいのですが、私たち一般人が出来ることは家から出ずに、感染拡大を防ぐことですよね。
頑張ります!
前回の『情熱大陸』はウイルス学者・河岡義裕教授の回でした。
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