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クレイジージャーニー デ・アントーニ・アンドレア「悪魔祓い」実態への旅 実在するエクソシスト

 

にゃん吉です。


2023年5月22日放送の『クレイジージャーニー』の回は、文化人類学者のデ・アントーニ・アンドレアさんでした。

 

世界には様々な霊的な慣習や儀式があり、過去にも『クレイジージャーニー』ではその手の儀式が紹介されてきましたが、今回はその霊的な分野の専門家、文化人類学者のデ・アントーニ・アンドレアさんが登場しました。

 

テーマはエクソシストだったんですけど、映画の中だけのお話なんだと思ってました。
実際に存在するんですね。
それがそもそもビックリでした。

 

非常に面白かったです。
まだ見てない方や見れなかった方にはTVerで見て欲しいです。


▽目次です▽

 

デ・アントーニ・アンドレアさんは京都大学特定准教授

『クレイジージャーニー』の冒頭で、幽霊憑依を研究する男との前書きがありました。
なかなか胡散臭いといいますか、オカルトチックと言いますか、そんなアンドレアさんはなんと京都大学特定准教授なんだそうです。
しかもそのオカルトをテーマにちゃんと論文も書かれておられました。

 

京都大学のウェブサイトです。

www.h.kyoto-u.ac.jp

 

論文の案内です。

kyoto-u.academia.edu

 

  1. アンドレアさんは文化人類学者で、研究のテーマは悪魔と霊。宗教治療の研究。
  2. 悪魔と霊が人体にどのような影響を与えるのかを研究しているとのこと。
  3. 憑依と除霊の宗教的治療を研究⇒悪魔や霊がどのように憑依し、どのように除霊し治療するのか。
  4. 日本では徳島県三好市の賢見神社で研究:犬神をお祓いする神社。人間に憑依する動物の悪霊。5世紀から伝わる除霊で犬神を祓う日本随一の神社。
  5. 病名がわからない、原因不明の症状がお祓いをするとスッキリする人たちが多い。⇒賢見神社には年間2万人訪れる。
  6. アンドレアさんは「ドラゴンボール」が大好き。


学者さんなんですね。
そんな雰囲気はない気さくな感じでしたが、番組を見ているとしっかりと研究されてらっしゃるのが伝わりました。

 

アンドレアさんが研究されていた賢見神社の紹介動画がありました。

www.youtube.com


すごく厳かな、かつ神秘的な雰囲気のある神社でした。

 

アンドレアさんの旅の目的

今回の旅の目的をアンドレアさんが話してました。

  1. 悪魔祓いで有名な映画と言えば、『エクソシスト』。現代の実社会でも悪魔は存在するという。
  2. 悪魔祓いを求めて年間50万人も訪れる地。
  3. 悪魔祓いの専門家「エクソシスト(悪魔祓い師)」の話を聞くこと。
  4. 憑りつかれた人、憑りつかれていた人の実体験を聞くこと。


なんとなくオカルトの中でのお話っぽくはありますが、悪魔は存在するのかと言えば「するかも」となんとなく思ったりもします。
ただ実際に目にしたことがあるわけではありませんし、そういう人を見たこともないので単なる勘でしかないわけですが、今回の旅ではそれを目の当たりにすることができました。

 

エクソシスト(悪魔祓い師)について

  1. 「エクソシスト(悪魔祓い師)」は神父じゃないとなれない。
  2. それぞれの地域の神父から1人選んで指名する。
  3. 現在はイタリアに309人のエクソシストがいる。
  4. バチカンにはエクソシストを養成する講座がある。
  5. 講座には悪魔について以外にも、精神医学、法学、社会学も学ぶ⇒近代社会の中で近代医療が一番なので、変な話に持っていかれないような知識を身につける必要がある。

 

映画の中でのお話と思っていたので、そもそもとしてエクソシストが実在するとは思っていませんでした。
309人のエクソシストが全世界からの悪魔祓いに対応しているということですよね。
この時点ですごく興味が湧きました。
アンドレアさんの旅の目的は悪魔祓いを見るためにイタリア「サルシナ」へ向かわれました。

 

悪魔祓いの聖地「サルシナ」と首輪の儀式

  1. 場所は悪魔祓いの聖地「サルシナ」。
  2. サルシナはローマから車で3時間離れたところにあり、4世紀から悪魔祓いの聖地とされてきた歴史ある地域。
  3. 人口は3000人ほどの田舎町で、鉄道の駅もないが、年間7万人が悪魔祓いを求めて訪ねて来るとのこと。
  4. 取材の目的の場所:聖ヴィシニウス教会
  5. 1700年前に聖ヴィシニウス教会には偉大なエクソシストが存在。それが教会の名にもなっている「ヴィシニウス」。
  6. 聖ヴィシニウス教会では特別な儀式がある⇒「首輪の儀式」⇒聖ヴィシニウス教会だけの儀式。
  7. 首輪を嫌がると悪魔がいるのではないかという1つのサインになるという。
  8. 「首輪の儀式」では4世紀にヴィシニウスが使用していた首輪をずっと使っている。
  9. 「首輪の儀式」で悪魔がいると判断されると悪魔祓いを受ける。
  10. 悪魔がいると判断される場合:首輪と拒絶したり、意識を失う人がいる。
  11. 悪魔祓いはエクソシストと4名のヘルパーによって行われる。


この段階では「首輪の儀式」での首輪の拒絶、拒否反応についてはピンと来なかったのですが、その後の取材映像でよくわかりました。
めちゃくちゃ凄かったです。

 

「首輪の儀式」で悪魔祓いをしてもらった人の話

「首輪の儀式」で悪魔がいると判断されたマリアさん(仮名)のお話がありました。
彼女がなぜ悪魔に憑りつかれていたのか、その理由が強烈でした。

 

◆マリアさんのお話

  1. 教会がずっと怖かった。十字架が近づくと体が拒否。
  2. 悪魔が憑りついていたのは生まれてから2018年までずっと。40年以上憑りついていた。
  3. 悪魔から「お前は俺のものだ。反抗すれば不幸を起こす」と言われ続けた。
  4. 25歳の時に恋愛した途端に乳がん。⇒がんは完治。
  5. その後も自分を幸せにする行動で体調が崩れる。⇒交通事故で骨折、夫に別の女性の影が見え離婚。
  6. 2011年の38歳の時に子宮がんになり、子どもができない体になってしまう。
  7. 2014年の41歳の時に悪魔祓いを開始。2018年9月まで行った。⇒4年間で170回の悪魔祓い。
  8. 悪魔祓いを週1回続けて、自分の体から悪魔がいなくなっていく感覚になった。
  9. マリアさんに悪魔が憑りついた原因は母親。
  10. 母親は50年前にイタリアで違法だった中絶を行うも、マリアさんが誕生。⇒マリアさんは双子で兄だけ堕胎。
  11. 望まれていない子だったマリアさんを母親は悪魔に捧げた。
  12. マリアさんの悪魔祓いの際、アンドレアさんもヘルパーに入っていた。⇒「マリアは俺のものだ」と悪魔が叫んでいたと話す。


これはなかなかすごい話でした。
「悪魔」というのが存在する西洋ならではなのだとは思いますし、中絶が悪とされる背景もあってこそだと思いますけど、自分が生んだ子どもを悪魔に捧げるとは。
毒親どころの話じゃないと思います。
精神的な虐待が凄すぎました。
今は幸せということなので何よりです。

 

「解放の祈り」と悪魔祓いの違い

エクソシストは選ばれた神父のみ行えますが、「解放の祈り」という宗教的治療と繋がるお祈りをし、悪魔から人を救う儀式でした。
アンドレアさんも初めて会うというシスター・アンジェラの「解放の祈り」の儀式は凄まじかったです。

  1. 悪魔祓い:エクソシストによるお祓いの儀式。選ばれし者が決まった典礼書に則って祈る。
  2. 解放の祈り:訓練を積めばエクソシストでなくても出来る儀式。悪魔に憑りつかれている症状を診断し、どんな悪魔かも分析。
  3. 解放の祈りを受ける人は増えている。
  4. 解放の祈りで体調が良くなる人もいる。
  5. 悪魔に憑りつかれる人:3つの要素がある⇒①降霊術を行った人、②呪われている人の出産、この場合呪われた子が生まれる、③呪われている物の食事
  6. エクソシストは悪魔と会話が出来るが、その分悪魔が反発して危険がある。
  7. 解放の祈りは直接悪魔と会話は出来ない。⇒神様経由でお願いをしている。


悪魔に憑りつかれる人の3つの要素は番組でも指摘してましたけど、本当に映画のようなお話ですよね。
でも現実にそういう人がいるということ。

 

そういえば、映画『エクソシスト』って神父さんが悪魔に乗り移られてなかったでしたっけ?
めちゃくちゃ怖かった記憶がありますけど、ホラー映画はビビりなにゃん吉には苦手な分野なので本当にそうだったかは自信がないです。
全然画面見れなかったもんなぁ。

 

「解放の祈り」に実際に立ち会う

「解放の祈り」の儀式に実際に立ち会うことになりました。
儀式をしてもらう人はフランチェスカさん(仮名)という女性。


◆フランチェスカさんの話

  1. フランチェスカさんは幼い頃から呪われている人。
  2. 鬱で精神科医に診てもらうも良くならず。⇒縁があって解放の祈りを紹介してもらった。
  3. フランチェスカさんは変な物を食べさせられていた。⇒呪われた物の食事。
  4. フランチェスカさんの呪われた食事:①女性の生理の血、②男性の精子、③中絶された子どもの粉⇒それを何度も食べ物に入れられていた。
  5. アンドレアさん曰く民間信仰における呪いの仕方が呪いの食事に繋がる。⇒日本の呪いや妬みと一緒で呪物を使って本人が気付かずに食べ物に入れて呪うのと一緒。
  6. 呪われた食べ物はレントゲンでは映し出されない。悪霊の仕業とシスター・アンジェラが説明。
  7. シスター・アンジェラ曰く、どんな悪魔が憑いているのかは聖人の名前を呼んで判断と分析をする。
  8. フランチェスカさんはシスター・アンジェラのおかげで症状が良くなっていると話す。

 

呪われた食事をしていたというのは知らない間に入れられていたということなのでしょうね。
でもそれをしたのは親なのでしょうか。
幼い頃からってことでしたし。
そう思ってみていたら、シスター・アンジェラが母親が呪っていたと判断されました。

 

儀式ではげっぷのような何かを吐き出すような音を何度も立ててました。
それも腹の底から絞り出すような嫌な音と言いますか。
食べ物を食べ過ぎて出るげっぷとはまた違ったような音でした。
げっぷの音と一緒に何かが吐き出されるのではないかという雰囲気もありました。
アンドレアさんは血も吐いていたと言ってました。
それぐらい強烈な映像だったと思います。

 

次回もあるかな?
こういうオカルト系はやっぱり面白いです。


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